掲示板でちょっとしたプチ企画v
テーマを決めてスレヒナを描き書きしまくろう企画
第2回目の今回のお題は
『夏の風物詩』
参加してくださったAYA様、綜柳様、千里様、如月零様、
素敵な作品をありがとうございましたvv
おかげ様でかなり癒されますっ!
空空汐1 | 絵、小説 | ナルヒナ |
2 | 小説 | ヒナタ+オリキャラ |
AYA様 | 絵 | ヒナタ単体絵 |
綜柳様 | 小説 | ヒナタ単独 |
千里様 | 絵、小説 | ヒナタ、ナルト、サクラ |
如月零様 | 小説 | ナルヒナ |
>>空空汐 1人の少女が、数人の男に囲まれながら、どんどんどんどん人気のない方へ歩いていく。あっというまに、祭りの喧騒は遠ざかり、今や真っ暗な森の中。少女は、それに気付かないふりをして、にこにこと笑う。そこまで来て、男の1人が少女の肩を後ろからわしづかみにした。 「なっ…なに?」 声に答えはなく、げらげらと響く笑い声。誰もが足を止めて、怯える少女の周囲を囲う。獲物が、万が一にも逃げ出さないように。恐怖に引き攣った顔で、それを見上げて。 男の1人がどこからともなく縄を取り出し、じわじわと、下品に笑いながら近付いてくる。少女は、泣きそうな顔で僅かに後ずさり、それを押し返してくる男の力を感じた瞬間…そのまま、頭を低く伏せた。 一瞬だけ、男らは少女を見失い、押さえつけた肩を唐突に失った男はバランスを崩した。 それは、本当に一瞬の出来事。 少女の浴衣の袖からギラリと刃が輝き、ほんの少しずつ男らに傷をつける。本当に、小さな、気付きもしないようなかすり傷。少女が男らの囲いからするりと抜け出した時には、もうその腕に刃はない。 男らは見失った少女を捕えようと、何が起こったのか分からないままに探し…。 「な…ん…」 「……ねむ………」 視界がぼんやりと霞み、くらくらとする頭を押さえた時にはもう、肘から地面に崩れ落ちていた。 少女は、それを眺めて。 「お休み」 そう、笑った。 祭りで馬鹿を起こす人間を、起こす前に眠らせておけ、という単純極まりない任務だった。もう何人の馬鹿を眠らせたか覚えては居ない。自分と同じように、綺麗に着飾った忍達がこの祭りに何人も混じっているはず。 夏祭りのこの任務は、忍にとって、ある意味夏の風物詩。 全く、祭りは馬鹿が多くて困る。 「ヒナタ」 響いた声に、見上げる。 金色の髪を高く高く結い上げ、うなじを惜しげもなくさらした、青い瞳の綺麗な女。 「ナルト君、どうしたの?」 「…見えたから」 「こっちに来るのが?」 「…うん」 女の姿をしたうずまきナルトを、ふんわりと笑って迎え、伸ばしてきた手を躊躇うことなく取る。どことなく不満そうな顔の彼女(彼)は、ヒナタの肩を抱いて、引き寄せた。 「ナルト君?」 少女の体を、きつく、抱きしめる。 「任務でも何でも、やっぱりヒナタが俺以外のヤツに触られるのは嫌だ」 いつもと違う、やわやわとした体と、高い女の声で、うずまきナルトはそう言った。 それが、あまりに今のナルトの姿とアンバランスで、きょとんと呆けてしまう。 けれど。 じわじわと意味が掴めて。 「ねぇ、見て。ナルト君」 ナルトの体と自分の体に隙間を作って、己の目を示す。 「お揃いの色」 普段の自分の、白く濁った瞳孔のない瞳はそこになく、目の前のナルトと同じ、深く、透き通った青い瞳。 「ナルト君が一緒に居てくれるから、私は平気。けど、すごくね、嬉しいよ」 にこりと笑ったヒナタを、もう一度、ナルトはきつく抱きしめた。 女の姿でヒナタを抱きしめると、いつもはすっぽりと抱きかかえられる体が少し余って。普段よりも顔と顔の位置は近くて。それはそれで良い感じだった。 夏祭りの任務なんてやるもんじゃないけど、着飾ったヒナタが見れるのは良いことだと、ナルトは笑った。 …本当は、俺以外には見せたくないけどさ。 |
激しく間違った感じの夏の風物詩になってしまいましたuu 今回から文章もOKってことで、どんな風になるのかなーと思いつつ書いたものだったりします。 ↑ |
>>空空汐2 涼しい音に惹かれて、顔を上げた。 ―――風鈴の音だ。 すぐにそれが分かったのは、夏の当初から日向にて風鈴が吊り下げられたため。 気になった。長い長い黒髪をふわふわと揺らして、音の出所を探る。 深い深い森の中、涼しい音は幾つも幾つも重なって、木の葉を揺らし共鳴する。 ふらりと、導かれるようにして足を進めた。 「おや、お嬢さん。いらっしゃい」 「…こんなところで、風鈴を売っているのですか?」 ずらりと並んだ風鈴は、全て、ガラスの朱色。吊り下げられた短冊には何も描かれていない。夜の暗闇の中、幾つかの灯篭に照らされる朱色の風鈴は、不気味ですらあった。 音が、幾つも幾つも重なり、響く。 「この風鈴は、特別なのですよ」 「そうですか?普通のものと変わりなく思えますが」 「そう、見えますか?」 「………」 眉を潜めると同時。背後で土を踏みしめる音。反射的に刀を握る。 「お嬢さん。物騒なものはしまいなさい。お客さんです」 「客…?」 「……風鈴を、一つ」 抑揚のない声に、わけもなく背筋が凍った。 客、の男は、異常にやつれているように見えた。落ち窪んだ眼球は何処か遠くを見ている。 「49個目です。」 「……はい」 ―――49個? その多さは異常だ。男はふらりと何処かへ立ち去る。 「ああ。お嬢さん。どうぞ貴女も見ておいきなさい」 「…何を?」 「見れば分かりますよ」 風鈴売りは、灯篭を手に持ち男の後を追う。僅かな灯りに照らされる風鈴売りの背中。沈黙の後、その背を追った。背後でちりんと風鈴の音が後に鳴った。 そこに、小さな墓があった。 男はその墓の前に膝を付き、小さく笑う。墓の前には花でなく、膨大な量の風鈴があった。その風鈴を、丁寧に、丁寧に、木々の間に張り巡らされた糸に吊るしていく。 1つ、2つ、3つ………。それを延々と繰り返すその様は、まるで何かにとりつかれているようにも見えた。 48個目の風鈴を吊るして、男は笑う。 「ああ。もうすぐだ。もうすぐ…」 49個目の風鈴が、吊るされ…空気が、変わる。 「何…?」 ぽぅ、と火が灯った。 1個目の風鈴から49個目まで、順に火が灯り、赤々と周囲を照らし、空気が、凝縮される。 「―――…っっ」 鳥肌が、たった。 銀に輝く頭髪。冷たく輝く金色の瞳。何処かあどけない整った容貌。まだ15・6の、少女とも呼べる年齢でありながら、真黒い忍装束を違和感なく着こなし、凛とした雰囲気を纏う。 『―――如何して?』 まるで風鈴のような、涼やかな、儚い声が、鼓膜を震わせた。 「朱華(はねず)…っっ!!」 『縹(はなだ)?』 「ああ…会いたかった」 男の頬を涙が伝い、少女はそれを心配するようにして近寄り、拭う。拭えたことに、驚愕し、マジマジと己の手を見つめた。 『あたし、死んだのに』 「言うな…っ」 『でも…』 「頼む、言わないで…」 涙を流しながら、男は少女を抱きしめる。少女は戸惑いながらもそれに答え、ゆるりと、口付けを交わした。少女の整った白磁の頬の上を涙が零れ、男の胸の中へ消えた。 『寂しかったの?』 「寂しかった…っ」 『ごめんね。一人にして』 「いい。いいんだ。だから、行こう。2人で」 『ええ』 そうして男と少女は、笑みを交わしながら、森の中へ消えていった。もう、風鈴の音はしない。 「―――あれは、何」 「見ての通りですよ」 「………あの少女は、死んだはずです」 「おや、お嬢さん。殺したはず、の間違いでは?」 刀が弧を描き、灯篭の光が揺れる。男の眼前に突き出された刀が、妖しく光った。 「怒らせたいの?」 「まさか」 ちりん、と、風鈴の音がした。 いつの間にか、風鈴売りの男の手に風鈴があった。 「命を分け与える風鈴ですよ」 「…―――何?」 「生ある人間の残りの命の半分を分けて、死した人物蘇らせることができるんですよ。ただし、既に肉体はないから魂だけですがね」 「何を…馬鹿なことを…」 「この風鈴を毎日1個ずつ買って墓においておくんです。四十九日が来て、風鈴も49個になった夜…」 「…………」 「……まぁ、あとは見ての通りです」 馬鹿なことを。そう、一笑に伏すことは出来ない。 見て、しまったから。 自分がこの手で血に染めた銀色の少女を。 「あの男は」 「あの銀色の少女と将来を誓い合った仲だったそうですよ」 「そう」 ただ、苦い思いだけが胸に広がった。例え任務でも人の命を奪うのは気持ちのいいものではない。 「それではいつかまたお会いしましょう」 ちりん、と。風鈴の音が鳴った。幾つも。幾つも。 音が重なり合い、共鳴し、木の葉が揺れる。その音だけが、余韻を含み、響き続けた。 「………会うものか。2度と」 吐き捨てて、風鈴の音に背を向けた。 風鈴売りの姿はいつの間にか消えていた。 人を殺すことに躊躇いはない。殺さなければ、殺されるのは自分。 それでも。 「……ごめん」 もう会わない銀色の少女に。もう会わないやつれた男に。 忘れないだろう。きっと、風鈴の音を聞くたびに思い返す。 自分の殺した少女と、少女を求めた男の、行く末を。 小さな、少し変わった、終末を。 ちりん、と。朱色の風鈴が、夜に鳴いた。 |
|
涼しげな音を鳴らしてくれる風鈴。大好きですv夏ならばの音です。 話の方は、だからなんだ、って言われると困るけどuu ただ、殺されていく人間たちの小さなドラマを、と思って。ちょい出の2人に名前付けたのは、ちゃんとそこにいて生きている(た)ことを主張したかったので。 命を分け与える風鈴。この設定は漫画家片山愁先生の「東京浪漫細工」の『東京夢幻歌集』から。 興味のある方は是非v 朱色にしたのはただの趣味です。昔は魔よけとしても風鈴を使っていたそうで、魔よけ効果のある朱色の風鈴が一般的なものとして売られていたそうです。今となってはないことだけど、魔よけ効果があるってのは、その物自体が魔に関するってことで、不思議なことにはいいかなぁと。 しかし…長くなりすぎた…。ヒナタ名前出てないしuu ↑ |
>>AYA様 |
こんにちは。 夏の風物詩ということで、スレヒナwithスイカを。 私の中では夏=スイカなイメージがあって・・ 最近はスイカばっかり食べてます(笑 ちょっとヒナタの服にセンスがないなーとかスレらしくないなーと思いつつ・・(苦笑 失礼しました。 ↑ |
>>綜柳様 パチンと音がする。刀を鞘にしまいこんだ音だ。 ヒナタは周りを見渡した。血の海。死体。そして、木。 そんなものしかなかった。 ここは、木ノ葉から少し離れた森の中。虫が静かに鳴いている。 それ以外の音は聞こえない。 「任務完了…。」 呟く声は、虫の鳴き声に消える。倒れた忍びに目もくれずそばを離れる。 振り向くと大きな木が近くにある。何かが見えた。 面を被っていても見える、異質な色。 「何かしら…?」 そっと近づいた。茶色い色と、白い色。蝉だった。 薄く入った亀裂から出ようと、孤独で頑張る蝉だった。 「………」 ヒナタはじっとそれを見ていた。なんで見ていたかなんて分からない。 ただ、日々の任務の疲れを癒すには充分で。 神秘的に見えるその光景を、ただただ見ていた。 「まるで…誰かにそっくり……。」 終わり |
|
あとがき 突然の書き込みすみません。夏の風物詩というので、蝉(の脱皮の様子?)にしてみました。 最後のセリフは、見てくださった方のご想像で。 空空汐様、このような駄文ですがよろしいでしょうか? 絵が描けないので小説のみです。 それでは失礼します。 ↑ |
>>千里様 森の中、二人の忍びが本日の任務を終えてのんびりと歩いていた。 本来の帰還ルートとはすこし外れた森であったが昼間はうだる様な暑さの中での任務だったのだ。 木々に覆われた深い森はとても涼しくて、思わず気を抜いて遠回りしたからと誰が責められよう。 「あ〜生き返る。」 「本当だな・・・最近は夜になっても中々気温が下がらないから。 昼間も木々の影で冷やされてる森の中は涼しい〜〜〜〜・・・ホッとするなぁ。」 「まったくだ。」 そんな無駄話をしながら二人は涼を堪能していた。 そんな時一人の忍びが呟いた。 「・・・そういえばさ・・・・・・ここって『でる』らしいぞ」 「?」 「『幽霊』」 「ばかばかしい。そんなもん怖がって忍びが勤まるか!」 「あはは〜まあ、確かにな。俺もまああんま信じてはないんだけどさ。」 「くだらねー」 「そういうなって。でもさー・・・・なーんか結構なヤツラが『見た』らしいからさ。 ちょっと気になってな。上忍や暗部も見たって噂がでさ。」 「暗部だと・・・お前一体どこからそんなガセネタ仕入れてきたんだよ。」 その話はこれで終わるとばかりに話は打ち切られた。 そんな時 フ・・と水分を含んだ嫌な風が流れてきた。 涼しい風に本来ならホッとするところなのだが、その風はなんだかやけに嫌な空気を持っていて・・・。 思わずぞわッ・・と鳥肌が立つ。 「・・・・・なんだ・・・この空気は・・」 「おい、いくぞ。」 「え、オイ。」 「何かオカシイ。敵が忍び込んで何か術を使ってるのかもしれないからな。」 「チャクラは感じないぞ・・」 「なんだ、お前怖いのか。」 「馬鹿なこと言うな。そんな訳ないだろう。 ただな、俺たちは任務は終了させたが報告をまだ済ませてないんだから、何かあったら不味いだろう。」 「『ナニ』があるって言うんだよ」 男は止める相手を鼻で笑ってその先へと進んでいった。 ―――だがソレは間違いだった。男はそこでやめるべきだったのだ。 その先で男が見たものは・・・・・・・。 ―――ピチョ・・ン 響く水音は闇に消え。 白い女の肌が水面に浮かぶ。 「なんだ・・・・女か。 ・・・お前こんなところで何を・・・・・」 黒い豊かな黒髪が闇に溶け 振り返った女は血を纏って・・ ――――ニタリと笑った。 「・・・・・・・・ッ!!!!」 |
|
「火影様。」 「なんじゃ、ヒナタ。」 「あの森やっぱり立ち入り禁止地区に指定してくれませんか。」 「無理じゃつーとろうが。あの森に危険な場所などひとつもない。 それをどんな理由で立ち入り禁止地区に指定するじゃ・・・」 「危険ならあるんじゃねーの。」 「そうそう・・・これ以上被害がでないうちにヒナタのお願い聞いたほうが無難だと思いますよ。火影様」 「・・・ナルト・・サクラ・・お主等まで。」 「だって火影様が言ったんですよ。私達の存在は秘密にすることって。」 「そうそう〜ばれたら不味いってばよー。俺らまだ子供なのに夜な夜な働いてさー 労働基準法違反だって。」 「ソレとこれとは全然話が違うじゃろうが!」 「や、同じですって」 「同じだって」 「火影様・・・・・この『くそ』暑い中木の葉の為に働く我ら。 その私達の仕事後の安らぎさえも奪おうというのですか? あの森の泉で血を落として涼んで帰るのが今の私の『ささやかな幸せ』なんです。 ・・・・ソレなのに・・・・次から次から邪魔が入る。 幻術で追い払っても、最近ではそれさえ面白がって見に来る始末・・・。」 とつとつと語るヒナタに一同たらりとなぜか汗が。 「やっぱり・・・・・1回くらい『殺っとかないとダメ』ってことなんでしょうね・・・」 「・・・・じっちゃん。火影として何をすべきかって分かるよな。」 「被害者でてからじゃ遅いと思いますよ。」 「・・・・・ぐ」 その後、霊が出ると噂になったとある森が封鎖された。 |
|
夏といえば! 怖い話かな〜なんてスレヒナDE怪談言ってみました☆ こんばんわ空空さん。千里です。またまた企画に参加させて頂きました。 夏の風物詩こんなのどうでしょう? すごく無駄に長いssになってしまいました・・。 でも前半のシリアス(?)があってこそのその後のオチなんで(笑) 毎回毎回水ものヒナタですがこんなのでも少しは涼しくなって頂ければ幸いですv それでは長々失礼しました(ーvー) ↑ |
>>如月零様 今日は、木ノ葉の祭りだ。 作物の豊作を神に祈る祭り、秋にはまた祝い感謝する収穫祭が催される。 といっても儀式めいたことは農家にしか関係がないので、一般人や忍は純粋に出店や出し物を楽しむ日となっていた。 下忍の任務は準備と片付けの手伝いだけで、当日の警備が下忍に回ってくることはない。 闇の中を一人の少女が舞う。 ふわり、ふわりと死の舞を踊る。 それに合わせて短い黒髪がふわふわと自由に揺れる。 漆黒の、浴衣の裾が翻り、動く度に見える肌の白さとの対比にナルトは目を奪われた。 手に持つは幾多もの命を刈り取ってきた目に見えぬ程細い糸。 血が滴るそれと、凄惨な状況とは正反対な少女の慈愛に満ち溢れている微笑みは、どことなく薄ら寒く人としてどこか――そう、本当にどこか、しかし確実に――欠如していた。一匹、二匹と、数えながら断ち切ってゆく。 「ヒナタ、大丈夫か?」 「ええ。大丈夫だよ、ナルト君」 気丈にも答えたはいいが、数は減るどころか増えている気さえする。 確実に殺しているのに、目に見える成果は現れないことに、ヒナタは苛立っていた。 ついにヒナタは舌打ちして、印を結び、そして――― 「火遁・豪火球の術」 ヒナタの放ったその炎は、全てを焼き尽くした。 隣にいたナルトは、彼女が急に術を放ったことに驚いたのか、それとも周りを気にせず手加減なしだったことに驚いたのか、あるいは両方か、停止している。しかしヒナタはそんなことお構いなしに、いい汗かいたとでも言う様に、とてもいい笑顔で汗を拭う仕草をしてみせた。 「何もいなくなったね!」 「…何もいなくなりましたね」 「あ、木も燃やしちゃったや、どうしよう」 「……オレからじいちゃんに言っとくから気にしなくてイイヨ」 「そう?ありがとう、ナルト君」 彼らの周り半径50メートルは、何も残っていなかった。 生きながら燃やされ、死体さえも残らなかった彼らに、うっとおしいと思っていたナルトでさえ同情してしまう程だった。 「ヒナタ、そんなに嫌だったのか?…蚊」 「私のナルト君の血を吸うような虫けら、好きになれるわけないじゃない」 いつからオレはヒナタのモノに、何て思っても恐ろしくて口に出せないナルトだった。 |
|
こんにちは、如月零です。 まずは、一日遅れですがスレヒナ同盟設立一周年、おめでとうございます! スレヒナがどんどん広まっているようで嬉しいですね。 で、一応上記のあとがきをば。 夏の風物詩ということで、祭りに見せかけた――蚊、です。 皆様が騙されて、最後で「蚊かよ!」って思っていただけたなら嬉しいです(笑) 一応背景としましては、下忍任務は入ってこなし、でも祭りに変化してまでいくのもめんどい、よって何もやることがなくて暇だー!というナルヒナが、里外警備の任務を火影様から奪い取ります。でも、こんな暑い日に(忍者だろとか気にしないで下さい)木ノ葉を侵略しようだなんて考えてるお馬鹿さんはいないらしく、寄ってくるのは蚊ばかり。 ってわけですネ!説明しなきゃ分からん小説って…; それでは、皆様の素敵なスレヒナが拝めて幸せな如月でしたー! ↑ |